2022/09/07 刑事事件
書店にて書籍数十点を盗んだという窃盗事件について、示談を成立させて、執行猶予判決を獲得した事例
①ご依頼の経緯
国選事件で担当することとなりました。
まずは警察署で接見を行い事件の内容の把握に努めました。
②弁護士の対応
お話を聞くと、盗んだ書籍について10冊を超えており、被害額がある程度に上りました。
被告人としては、被害額について弁償をするための金額がぎりぎり用意ができそうでしたので、弁償金を用意をしていただきました。
書面やスーパーマーケットなどのお店については、そもそも示談の申し入れを一律拒否するという扱いにしているところが多くあります。
ただ、だからといって、示談の可能性を諦めることなく、お店の担当者と連絡を取り、交渉を行いました。
基本的に示談は行わないとしているお店についても、粘り強く交渉を行うことで、示談に応じてもらえることがあります。
結果として、示談を行うことができました。
裁判の場では、示談を行ったことがわかる書面を提出し、加えて、ご家族の方を情状証人としてお呼びしました。
このような経緯もあり、判決では、執行猶予判決を獲得できました。
③弁護士からのコメント
上記の通り、示談を行うために全力を尽くしました。
本件の被害店舗については、全国展開している書店で、そのような場合、示談については拒否するという運用にしていることもあります。
実際に、店舗に連絡をした際に、基本的に示談については受け入れていないと言われました。
しかし、そこで諦めることなく、いろんな面から交渉を行い、結果として、盗んだ書籍分の時価額をお渡しして、示談となりました。
示談を行うことで執行猶予判決を獲得できる可能性が上がることが多いというなかで、弁護士が粘り強く交渉したため示談を得られることになりました。
最終的に裁判でも示談が評価された結果、執行猶予を得ることができたため、非常に良い結果になったと思います。
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