2025/11/20 交通事故
弁護士費用特約を利用し、相手方弁護士からの過失割合「50:50」の主張を覆して「35:65」で解決金を獲得した事例
① ご依頼の経緯
ご依頼者様が運転中、相手方車両との接触事故が発生しました。
相手方には当初から弁護士が就いていましたが、相手方は「双方の過失は五分五分(50:50)である」と強硬に主張し、解決案として「自損自弁(お互いに自分の修理費は自分で負担し、相手には請求しない)」という、実質的に「賠償金ゼロ」の提案をしました。
ご依頼者様はこの内容に納得がいきませんでしたが、ご自身の自動車保険に「弁護士費用特約」が付帯されていたため、費用の負担を気にすることなく当事務所へご依頼をいただきました。
② 弁護士の対応
相手方弁護士は、交渉段階において「具体的な精査は困難」としつつも、「相手方の過失は50%を超えない」として、かたくなに支払いを拒否する姿勢を崩しませんでした 。
そこで、交渉での解決は不可能と判断し、速やかに訴訟を提起しました。
裁判では、事故状況を詳細に主張・立証し、相手方の過失が大きいことを訴えました。
その結果、当初の「50:50」という相手方の主張を退け、「こちらが35:相手方が65」というこちらに有利な過失割合を前提とした和解案を引き出しました。
これにより、自損自弁(0円)の提案を覆し、最終的に賠償金を受け取る形での解決に至りました 。
③ 弁護士からのコメント
本件のように、相手方(特に弁護士がついている場合)は、交渉段階では強気に「50:50」や「自損自弁」を主張してくることがよくあります。
本来、物損事故などの比較的少額な争いでは、弁護士費用を考えると「費用倒れ」になってしまうリスクがあり、泣き寝入りせざるを得ないケースも少なくありません。
しかし、本件ではご依頼者様が「弁護士費用特約」に加入されていたため、ご自身の経済的負担(弁護士費用)を実質的にゼロにして、徹底的に戦うことができました。
その結果、裁判手続きを通じて「35:65」という適正な評価に是正され、「0円」の提示を「受領」へと変えることができました。
弁護士費用特約があれば、費用の心配をせずに正当な権利を主張できます。
相手方の提示に納得がいかない場合は、まず特約の有無を確認し、お気軽にご相談ください。

