2022/12/19 刑事事件
家庭内の暴行事件で内縁の妻と示談をし準抗告を行った結果、釈放されて不起訴となった事例
① 事例
家庭内の暴行事件で内縁の妻と示談をした結果、不起訴となった事例
② 事案の概要
本件は、国選事件での対応となりました。
被疑者の方は、被害者である内縁の妻に対して、酒に酔って暴力をふるってしまったとのことで、逮捕・勾留がされている事案でした。
被害者の方に謝罪したい、やり直したいとのことでお話をしていたため、被害者の内縁の妻にコンタクトをとりたいということでした。
③ 弁護士の対応
内縁の妻でしたので、被疑者の方が電話番号を知っていたため、こちらで連絡を試みてみました。
そうすると、内縁の妻はかなり怒っていて、夫婦関係を修復することは困難であるという状況でした。
当初は示談は困難と思われましたが、何日かかけて話し合いをしたところ、示談ができることとなりました。
勾留4日目で示談をすることができましたが、休日であったため、検察庁の対応が遅くなる可能性がある可能性があることもあり、速やかな釈放を求めるべく裁判所に勾留に対する準抗告の申立てを行いました。
その結果、裁判所に準抗告は認容され、被疑者の方も釈放されるに至り、週明けに不起訴となりました。
④ 弁護士のコメント
暴行事件であり、その暴行も軽微であったことから、正式な裁判となるかはかなり微妙なラインであったような気がします。
もっとも、罰金の可能性は残されていましたし、被疑者の方はとにかく早く出たい、被害者の方との内縁関係がどのみと解消されてしまうのであればきちんと示談をすることによって、被害者の方と被疑者の方で遺恨が残るという状況よりはマシだろう、という話になりました。
結果として、内縁関係は解消することになり、被疑者の方は非常に残念がっていましたが、自業自得ですからとお話をされていたのが印象的でした。
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