2025/04/27 刑事事件
駅構内の盗撮事件で、弁護士が介入し被害者と示談を成立させ、不起訴処分を獲得した事例
① 事例
駅構内の盗撮事件で、弁護士が介入し被害者と示談を成立させ、不起訴処分を獲得した事例
② 事案の概要
依頼者は大学生で、ある日の帰宅途中、駅のエスカレーターで、前を歩いていた女性に対し、自身のスマートフォンを操作してスカート内を無断で撮影(盗撮)しました。その行為を被害者自身に気づかれた結果、駅員を呼ばれ、駅員を通じて警察に通報されました。
ご依頼者様は警察で事情聴取を受け、当初は逮捕されませんでしたが(在宅事件)、後日警察から再度呼び出しを受ける可能性があること、刑事事件として捜査が進み、起訴されれば前科がつく可能性があることなどに不安に感じ、親御さんとともに当事務所に相談に来られました。
ご依頼者様には前科・前歴はありませんでした。
③ 弁護士の対応
依頼者から相談を受け、直ちに事件の詳細を把握するとともに、弁護人に選任をしてもらい、捜査機関を通じて被害者と連絡を取ることを方針としました。
被害者の方も連絡先の開示を受け入れてくれ、依頼者の謝罪の意を伝えるとともに示談交渉を開始しました。
交渉の結果、宥恕(許し)を含む示談を成立させ、示談書を作成・締結しました。
最終的に、示談書及び不起訴処分が相当である旨を記した意見書を担当検察官に提出し、不起訴処分(起訴猶予)を獲得しました。
④ 弁護士からのコメント
盗撮事件は、被害者のプライバシーや性的尊厳を著しく侵害する行為であり、近年、いわゆる「撮影罪」(性的姿態等撮影罪)の新設などもあり、社会的な非難も厳しく、起訴される可能性も十分にある犯罪です。
今回のケースのように不起訴処分を獲得するためには、以下の点が重要になります。
・早期の弁護士相談: 事件発生後、可能な限り早い段階で弁護士に相談することが極めて重要です。早期に対応を開始することで、被害者との示談交渉を有利に進められる可能性が高まります。
・迅速かつ誠実な示談交渉: 被害者の方の心情に最大限配慮しつつ、弁護士が間に入ることで冷静な交渉が可能となり、示談成立の可能性が高まります。
示談の成否は、検察官が起訴・不起訴を判断する上で非常に大きな要素となります。特に、被害者の方から「宥恕する(許す)」という意向を得られるかどうかが鍵となります。
・深い反省と再犯防止策: 依頼者自身が事件を真摯に反省し、二度と同様の過ちを繰り返さないための具体的な行動(例:カウンセリング受診、スマートフォンの使用制限、家族の協力体制構築など)を示すことも、検察官の判断に良い影響を与えます。
盗撮事件を起こしてしまった場合、決して一人で悩まず、速やかに刑事事件に詳しい弁護士にご相談ください。適切な弁護活動により、前科を回避し、社会復帰を目指すことが可能です。
当事務所では一番近い上尾警察署管轄の事案のみならず、北本・鴻巣市(鴻巣警察署)、大宮(大宮警察、大宮西警察、大宮東警察)、浦和(浦和警察、浦和西警察、浦和東警察)、戸田市・蕨市(蕨警察署)、川口市(川口警察署・武南警察署)など、埼玉県内の警察署の案件についても多くのご相談・ご依頼を承っております。
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