2022/08/29 債務整理
投資の失敗で1200万円ほどの借金を負ったが、破産手続において免責された事例
①事例
投資の失敗で1200万円ほどの借金を負ったが、破産手続において免責された事例
②事案の概要
ご依頼者様は、海外FXを行っていました。
信用取引で損失が出そうになったため、損切りを行おうとしましたが、サイトシステムの問題でロスカットがうまくいかず、多大な損失を出してしまいました。
その後もなんとか損失を回復しようと頑張りましたが、追証が払えず、取引停止となってしまい、1200万円の借金が残ってしまったため、これ以上は無理だと感じ、ご相談に来られました。
③弁護士の対応
ご依頼者様は専業投資家状態だったため、投資をやめることを前提にお話をお伺いしたところ、破産手続が適切であると考えられたため、破産のご提案を行いました。 今回の投資による失敗は、免責不許可事由(破産法252条各号)に該当する可能性が高い取引であったため、管財手続になることが予想されました。
破産手続を行うにあたり、まずは新たな職に就くことで、生活を立て直すことから始まりました。
運良くすぐに職が見つかり、裁判所に提出する書類を集め、申立てを行いました。
当初の予想通り管財事件となり、裁判所から管財人が選任されました。 多額の取引があり、管財人への説明は少し大変でしたが、管財人との打ち合わせではご依頼者様の協力の下、ある程度説明を行うことができました。
最終的に管財人からは免責不許可事由に該当はするものの、裁量免責相当との意見であり、裁判所も裁量免責を認めてくれたため、免責決定を得ることができました。
④弁護士のコメント
信用取引の失敗はときにものすごく大きな損失となります。
回復不能な損失を出してしまったときに、自ら命を絶つという選択をする人もいますが、弁護士に相談していただくことで、破産手続に進み、免責を得ることができる場合も十分にあると思います。
借金の問題、債務の問題についてはぜひ借金問題の専門家である弁護士に相談をしていただきたいと思います。
今回のご依頼者様も、依頼してよかったです。これからまたやり直していきます。
とおっしゃっており、ご相談に来られたときの暗い顔から、すっかり明るい顔になっていたのがとても印象的でした。