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2022/11/14 コラム

弁護士費用特約とは?交通事故事件を多く取り扱ってきた弁護士が解説!

弁護士費用特約とは?

 弁護士費用特約という特約をご存じでしょうか?

 これは、交通事故に遭ってしまった際に、弁護士に相談する費用や依頼する際の費用を保険会社が負担してくれるものです。

 多くの場合で、300万円を上限としており、この範囲であれば、通常、保険会社が全額負担してくれます(弁護士費用が300万円を超えることは滅多にありません。)。

 弁護士費用特約は、自動車保険に付帯していることが通常ですが、火災保険などにも付帯していることがありますので、交通事故に遭った際には確認すべきです。

 以下では、弁護士費用特約について説明しますので、ぜひご確認ください。

 

【目次】

1 弁護士費用特約を使用するメリット(ポイント)

(1)賠償金の増額の可能性がある

(2)相手方との交渉を一括して依頼することができる

(3)自分で弁護士を選ぶことが出来る

(4)保険料が上がらない

2 弁護士費用特約を利用するべきとき

3 弁護士費用特約を利用する際の流れ

4 池長・田部法律事務所の強み

5 おわりに

 

1 弁護士費用特約を使用するメリット(ポイント)

(1)賠償金の増額の可能性がある

 弁護士の介入がない場合、保険会社は弁護士の介入がある場合に比べて、賠償について低額の提示を行うことが多いです。

 特に、入通院、後遺障害等級認定による慰謝料や休業損害については、このような傾向にあります。

 賠償について低額の提示を受けた際は、まずへ弁護士に依頼を行い、賠償額の増額を目指します。

 弁護士費用特約を利用できない場合、弁護士費用をかけてでも弁護士を入れて賠償額の増額を目指すべきかという点を検討しなければなりませんが、弁護士費用特約を利用できる場合、この点を気にする必要がありません。

 実際に、弁護士費用特約を利用して、ご依頼いただき、交渉を開始すると保険会社は賠償額の提示を上げることが多いです。

 交通事故事件を弁護士に依頼すると慰謝料が増額する?どのくらい増額するか弁護士が解説!

 弁護士介入により、保険会社からの提示額が約170万円から約320万円に増額された事例

 後遺障害と認められない傷について、通院慰謝料での増額に成功し、通院慰謝料が30万円増額した事例

 交通事故で弁護士に依頼後、3週間ほどで慰謝料が10万円ほど増額した事例

 

(2)相手方との交渉を一括して依頼することができる

 追突事故などのいわゆる「もらい事故」の場合、被害者自身で交渉を行う必要があります。保険会社は平日の朝から夕方の時間にしか対応を行わないため、被害者の方が日中お仕事をされている時間帯でしか交渉を行うことが出来ません。

 また、保険会社から賠償の提示があった場合などでも、ご自身で賠償の内容を確認して妥当なものか確認を行い、交渉をしなければなりません。

 このように、交通事故の被害者であるにもかかわらず、ご自身で行わなければならないことが多いのが現状です。

 このようなお手間を省き、弁護士に交渉を依頼することで、治療やお仕事に集中することが出来ます。

 仕事の都合で保険会社との連絡ができず、やりとりを代行してもらいたいとのご依頼を承った事例

 

(3)自分で弁護士を選ぶことが出来る

 「弁護士費用特約を使って自分で弁護士を選べるんだね」と知り合いの事件を受任するときによく言われます。

 保険会社が弁護士を斡旋してくれることもありますが、できる限り自分で弁護士を探すべきです。

知り合い、知り合いの知り合い、インターネットで検索などいろんな手段があると思います。

 弁護士費用特約を利用する場合、どの地域から弁護士を選んでも問題ありません。

 実際、池長・田部法律事務所でも、九州地方、中国地方などからご依頼をいただくことがあります。

 ご自身に合った弁護士を探してみましょう。

 

(4)保険料が上がらない

 弁護士費用特約を利用する場合、保険料は上がりませんし、等級が下がることもありません。

 この点は、車両保険などと異なる大きな特徴です。

 

2 弁護士費用特約を利用すべきとき

 弁護士費用特約を利用するデメリットは基本的にありませんので、利用できるなら利用したほうがよいです。

 「弁護士を入れる必要がないと思った」

 「知り合いに弁護士もいなかったし、保険会社の提示そのままで和解した」

 というケースを聞くことがよくあります。

 上述した通り、保険会社の提示をそのまま受け入れるべきではなく、少なくとも、弁護士に相談を行うべきです。

 治療期間の延長、賠償額の増額、後遺障害認定の獲得など、少しでも被害者の方に利益になることがないか専門的知識からアドバイスを行えるのが弁護士です。

 軽微な物損事故でも交通事故の一つです。

 「交通事故に遭ったらとにかく弁護士に相談」という気持ちでいるべきです。

 

3 弁護士費用特約を利用する際の流れ

 ①まずは、弁護士費用特約を利用できるか確認をします。そもそも弁護士費用特約が加入している保険に付帯しているか、今回の事故に弁護士費用特約が適用されるかという流れになります。この点は保険会社に確認すればすぐに確認できます。

 ②次に、ご自身で弁護士を探します。上述のとおり、ご自身で弁護士を探してみましょう。

 知り合いに弁護士がいるのであれば、連絡を取ってみてもいいですし、インターネットで検索をしてみてもよいです。

 「(地名) 交通事故 弁護士」などと検索すれば、ご自身のお住いの法律事務所を検索できます。

 もちろん、職場やお住まいの地域とは全く異なる場所にある法律事務所でも構いません。

 ③依頼をしたい弁護士が決まったら問い合わせを行います。

 ポータルサイトやホームページ上から問い合わせを行い、弁護士費用特約を利用して依頼を行いたい旨伝えます。その上で、法律事務所に行く日時を決めることになります。

 ④最後に保険会社にどこの法律事務所に相談に行くか報告を行います。この点については、法律事務所からも案内があると思います。

 

4 池長・田部法律事務所の強み

 池長・田部法律事務所では、これまでに150件以上の交通事故事件の解決実績がございます。

 慰謝料の増額はもちろん、後遺障害等級の獲得など多くの実績がございます。

 個別のケースについては解決事例を参照いただけます。

 相手方から過失割合が当方10:相手方0と主張されたが裁判を通じ、当方1:相手方9で解決した事例

 弁護士に依頼後、後遺障害等級14級9号を獲得し、約440万円ほど獲得金額が大きくなった事例

 後遺障害異議申し立てにより後遺障害10級を獲得し、結果約700万円の回収に成功した事案

 

5 おわりに

 弁護士費用特約は、負担なくして弁護士に交渉を依頼できる特約です。

実際、2022年11月14日現在、池長・田部法律事務所では、弁護士費用特約を利用されたご依頼者様に費用請求を行ったことはありません。

 「職場や自宅の近くに法律事務所がない・・・」

 「弁護士費用特約を利用して法律事務所に相談に行ったけど弁護士が熱心に話を聞いてくれない・・・」

 このような声をよく聞きます。

 埼玉県内でなくても、まずはお問い合わせいただければ、お電話にてお話を伺います。

 全国の事故に対応しております。

 もちろん、事務局が対応するのではなく全件、弁護士が相談対応を行います。

 まずはお気軽にお問い合わせください。

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